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◆海外勢の日本株の買い越し続き、4週連続で1.5兆円

2020.12.07

おはようございます。マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 26,751.24 -58.13
TOPIX 1,775.94 +0.69
マザーズ 1,221.77 -11.17
NYダウ 30,218.26 +248.74
ナスダック総合 12,464.23 +87.05
S&P500指数 3,699.12 +32.40

先週末の米国市場は上昇し、3指数揃って史上最高値更新となりました。

4日に発表された11月の米雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比で24.5万人増と、
前月の61万人増から伸びが大幅に鈍化。

新型コロナウイルス感染が再拡大し、政府の財政支援に欠く中、雇用者の伸びは
5カ月連続で減速し、5月以降で最小となりました。

 

通常、雇用者数の伸びは10~15万人増えていると良いとされますが、コロナ禍で
一時的に失業者数も増えたため、今は雇用者数の内容はイレギュラーな数値が
出ている状態です。

 

市場予想を大きく下回る数字になったこと自体はネガティブですが、労働市場で
悪いものが出れば出るほど、議会への追加経済対策を催促する圧力となってきます。

そのため、それを期待先行した買いが史上最高値更新という結果につながりました。

 

個別銘柄では、重機大手のキャタピラーや、非鉄のアルコアなどの景気敏感株が上昇
となり、原油価格が1バレル46ドル半ばまで上昇したことを受けて、エネルギー関連の
シェブロンも3%を超える上昇、追加経済対策への期待から債券も売られ金利が上昇し
たことで、シティやゴールドマンなど金融株も上昇となりました。

 

◆海外勢は現物株を4週連続で大幅な買い越し

日本株の売買状況を見ると、11月に入り4週連続で現物株を買い越してきており、
その額は1.5兆円に上っています。

彼らが日本株を大量に買うときこそが日経平均やTOPIXなど指数を中心に上昇
しやすく、足元のバブル以来の高値更新もこれが寄与しています。


(海外勢の日本株売買状況)

 

彼らが大量に買えば上昇し、大量に売られれば下落します。

(海外勢の売買状況と日経平均株価の推移)

 

特に現物株を買ってくる海外勢はペンションファンド(年金基金)などの長期運用組
であり、「日本株はまだまだ上がる」と見越してるからこそ買いを膨らませている
ことを示唆しているのかもしれません。

 

ただ目先はFOMCとECB理事会と各国中央銀行の会合が予定されており、基本的にには
現状維持の緩和継続に傾斜する可能性が高いですが、イベントを控え海外勢の買いが
どこまで続くのかが目先の日本株の上昇のカギを握っているといっても過言では
ありません。

 

ワクチン期待や中銀の緩和継続彼らの買いが継続すれば、今週、来週あたりに日経平均
株価は27000円の大台もあり得ますが、先日もお伝えしているようにワクチンの株価への
インパクトが弱まってきていますので、材料出尽くしとなればワクチンの供給開始を
契機に利益確定売りが出やすい場面も出てくると思われます。

先日もお伝えしたように特に14日以降は警戒感を高めておいた方が良いと思います。

 

※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、利用者ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。

 


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