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◆バイデン新大統領による再ロックダウン発出に警戒

2020.12.08

おはようございます。マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 26,547.44 -203.80
TOPIX 1,760.75 -15.19
マザーズ 1,170.56 -51.21
NYダウ 30,069.79 -148.47
ナスダック総合 12,519.95 +55.72
S&P500指数 3,691.96 -7.16

きのうの米国市場はコロナ感染抑制政策が新たに導入され、景気回復への
遅れが懸念されワクチン期待でこれまで見直されてきたオールドエコノミー
(景気敏感株)が売られ、影響軽微なアップルやフェイスブックなどの
ハイテク株が買われる展開となりました。

 

特に感染者数の多いカリフォルニア州では、一段と厳しい外出制限が導入され、
生活に不要なインフラの運営や小売店などのサービス業は今後3週間の営業が
禁止されます。

(カリフォルニア州の新規感染者数)

米国では1週間平均の1日当たりの新規感染者数は20万人超となり、カリフォルニア
州だけでも1日当たり3万人弱にまで上ってきています。

ニューヨーク州のクオモ州知事も、病床不足に備え入院率が今後5日間で安定化し
なければ、ニューヨーク市内の店内飲食を再び禁止すると表明しています。

 

これを見ると本当にマーケットは気まぐれで動いているということが分かりますね。

1週間前まではワクチン期待で上昇していたものが、一瞬にしてロックダウン報道で
下落していきます。

これまでもお伝えしているように「期待」だけで選好していた脆い相場であるという
ことの証左です。

 

横槍的なマーケットが予想もしていない悪材料が出ない限りは大きく崩れることは
ないと思いますが、日々の動きとしてはバリュー株に準える景気敏感株とコロナに
強いハイテク株の間での投資マネーの往来(セクターローション)がまだしばらく
は継続するとみておいて良いと思います。

 

◆バイデン新大統領による再ロックダウン発出にも警戒

今月14日の選挙人選挙で正式に米国新大統領が決まるわけですが、バイデン氏が
勝利することが濃厚です。

かねてより選挙戦からコロナは怖くないトランプ大統領とコロナは危険なウイルスの
バイデン氏という正反対のスタンスを取っていただけに仮にバイデン氏が大統領と
なれば、コロナ封じ込めの一環としてまずは再ロックダウンが実施される可能性が
あります。

 

上述したようにカリフォルニア州やニューヨーク州など州ベースでの外出規制で
株価が下がっていますので、米国全土や感染拡大が懸念される州を中心とした
ロックダウンが一斉に実施されるようなことが起これば、景気回復の遅れがより
一層懸念されて株安につながる可能性もありますので、これまでお伝えしている
米金利の上昇と併せて気を付けておくべきイベントです。

 

ただそこで調整が起こったところは買い場になるとみています。

今回の上昇に乗れなかった方はそのタイミングをしっかりと待って、下押しした
ところを拾っていってもらえれば、ワクチンの供給と共に再び株高となっていく
可能性が高いとみています。

 

今週はECB理事会が行われ、更なる追加緩和が期待されていますが内容を見極めたい
とする動きも出やすく、方向感のない1週間となると思われます。

ただ何度も言うように来週14日以降はコロナ規制、追加経済対策の骨子などの
発表もあり得ることからボラタイルな展開には警戒が必要です。

 

※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、利用者ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。

 


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