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◆雇用統計まで動き鈍く、7月半ば決算期待で上昇

2021.07.01

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 28,791.53 -21.08
TOPIX 1,943.57 -5.91
マザーズ 1,207.46 +1.92
NYダウ 34,502.51 +210.22
ナスダック総合 14,503.95 -24.39
S&P500指数 4,297.50 +5.70

きのうの米国市場はダウ、S&P500は上昇、ナスダックは下落と指数まちまち
の展開となりました。

 

週末の6月米雇用統計を控え、その前哨戦となるADP雇用報告がきのう
発表され、69.2万人となり、事前予想の60.0万人を超える結果でした。

これを受けて、景気回復期待が高まり航空機大手のボーイングや消費
関連のウォルマートが上昇、景気敏感株を中心に買われました。

一方で先日データセンター向け新型CPUの生産の遅れを明らかにした
半導体のインテルが下落しており、足元好決算を発表したことで上昇
していたスポーツ用品のナイキも下げています。

 

ADP雇用報告で労働環境が改善されていることに加えて、きのうはちょうど
四半期末ということもあって、ポートフォリオのリバランスも起こりやすい
一日で、景気回復期待から金利上昇に弱いハイテク株は逆に売られやすい
展開でした。

今日から下半期スタートとなりますが、日本株は「月末は下がる」という
アノマリーはきのうも続き、昨年9月からこれで10カ月連続の月末安と
なりました。

朝の段階ではプラス推移していたので今回はプラスで終わるかな?
と期待できる場面はあったものの、引けにかけてジリ下げし21円安で
引けました。この動きはいつまで続くのでしょうか。。。

◆雇用統計まで動き鈍く、7月半ば決算期待で上昇

6月の米雇用統計が7/2に公表されますが、今回のADP雇用者数が市場予想を
上回ったことから、非農業部門の雇用者数は約70万人増と市場は予想しています。

雇用関係は改善が続くもののFRBが重要指標としている雇用者数がコロナ前と
比べてまだ約900万人減少したままであることから、FRBがテーパリング開始を
急ぐことはないとみています。

 

ただきのうもダラス連銀のカプラン総裁がテレビインタビューで「テーパリング
を急いだほうがいい」というような発言をしていることから雇用統計発表まで
は動きづらい展開です。

とは言えその環境の中で米国株は指数ごとに最高値更新が続いていますが、
日本株はなかなか米株についていけず苦しい展開となっています。

 

次の上昇のきっかけとなってくるのは7月半ばから始まる米国の4-6月期決算です。
それまでは狭いレンジで28500円~上げても29000円台前半での動きが続くとみています。

 

※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。

 


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