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◆一時的な反発か、調整の終わりか?

2021.07.12

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 27,940.42 -177.61
TOPIX 1,912.38 -7.94
マザーズ 1,168.30 +9.22
NYダウ 34,870.16 +448.23
ナスダック総合 14,701.92 +142.13
S&P500指数 4,369.55 +48.73

先週末の米国市場は景気の先行きに対する見方が改善し景気敏感
株中心に3指数そろって反発となり、過去最高値を更新しました。

前日まで続いていた米長期金利の低下が景気回復の遅れを示している
との思惑から先週は利益確定売りに押されていましたが、この日は
米長期金利が5日ぶりに上昇して始まったことで景気不安が後退し、
景気敏感株を中心に買い先行の動きでした。

 

セクターでは長期金利が上昇したことで金融株が買われ、ダウ構成のゴールド
マンサックスとJPモルガンがともに3%以上の上昇となり、この2銘柄だけで
ダウを110ドル以上上昇させています。

為替相場も先週は一時109円台まで下落する場面がみられましたが、リスクオン
に再び傾斜したことで110円台を回復する動きとなっています。

◆一時的な反発か、調整の終わりか?

先週末の米国株の反発を受けて、日本株も朝から買戻し優勢の展開となると
みています。
先週末に生じていたETFの分配金に伴う換金売りが一巡し、売り物の需給は
改善しました。

あとは市場参加者が目先の事象をどう捉えるかで様相が変わるとみています。

*コロナ対応のコミットメントの不徹底&コロナワクチン接種の遅れ
*デルタ変異種による国内感染拡大
*緊急事態宣言4回目の発出
*五輪は1都3県では無観客での開催決定

今回東京五輪が無観客開催となったこと、8月後半まで東京では緊急事態宣言
が再発出されたこと、コロナ変異種の蔓延により国内で新規の感染者数が2000人
を越えてきたことなどの不安材料が残ります。

見方を変えれば、無観客での五輪開催&緊急事態宣言の発出で感染抑制につながる
との思惑が強まれば今週、株高基調へ回帰する可能性もありますし、一方でこの
要因が経済回復の遅れの懸念をもたらせば反発は一時的で戻り待ちの売りに
押されて再び上値が切り下がるといった展開も考えられます。

個人的には日経平均ベースで28700円~28800円程度の値戻しは期待できるものの
節目となっている75日線を突破するには新たな好材料がないことには厳しいかと
みています。

米国では明日から金融株を皮切りに決算発表次期へと突入しますが、良い
決算が出てくると思います。
そのため、米国が決算をきっかけにさらに一段高した際にどこまで日本株が
連動してついていけるのか、ここがカギかとみています。

 

※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。


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